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「ありがとう」
「気にするなよ。俺、お前の彼氏だし、心配するのは当たり前だろ」
ニッコリと白い歯を見せて笑う彼。
「あ、そうだ。今日は、美味しいって評判のレストランに連れてってやるからな」
「わぁ!本当!?うれしい~」
二人の記念日に、レストラン。
私はうれしくなって、思わず飛び跳ねる。
「あははっ。まったく、さおりは子供みたいだなぁ~」
優しく笑う彼に、私もつられて笑った。
これから起こる試練など、予感することもなく……。
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