一秒

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「あと13分…………12分……」 またも、携帯のディスプレイを何度も見る。 「あと11分……あと10分!! うおぉぉ!!あと9分!!」 数字が一桁となって、私の胸の高まりは頂点に達した。 「あと8分!…………あと7分! ………………あと6分」 私の心臓がいつもより早く動く。 興奮しているせいだろうか……。 「あと5分……あと4分!?」 あと4分で彼と会える! 私はついに白目をむきそうになった……が堪え、 手の振るえを必死に抑えた。 手の振るえはなかなか治まってくれない。 でも、そのおかげで私は時間の遅さを感じることがなくなった。 「!!あと10秒!?……9、8、7、6、5、4、3、2、1!!」 「三郎!!」
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