45人が本棚に入れています
本棚に追加
それからまた数ヶ月経ったある日
朝目が覚めると、いつも隣で眠っている犬の姿がありませんでした
「ザックス…?」
トイレに行っているのだろうかと思ってはみるものの、こんな事は今まで一度も無かったのでうさぎはとても不安になり、捜しに行きました
しかし何処を捜しても犬の姿はありませんでした
うさぎは三日三晩、捜し続けました
とうとううさぎは犬を見付けました
犬は変わり果てた姿になり、ぐったりと横たわっています
頬は痩け、体は痩せ細り、虫が沸いていたのです
「ザックス!」
呼んでも呼んでも返事はありません
もう既に息絶えていたのです
「ザックス!ザックスッ!」
うさぎは悲しくて悲しくて涙が止まりません
唯一生きる理由だった犬を失い、これからどうやって生きていこうかとうさぎは犬の元で泣き続けます
最初のコメントを投稿しよう!