45人が本棚に入れています
本棚に追加
踏みつけるとやっと目を覚ましたそいつはぼけーっと俺を見る
「痛い…」
「痛いじゃない!何処で寝てるんだよあんた!!」
踏みつける力を強くして俺は朝っぱらから声を荒げる
「何処って…昨夜寒かったからクラウドの隣で」
「パンツ一丁で寒いの当たり前だろ!バカか!?」
「何でそんな怒るんだよ…俺まだ何もしてないじゃんか」
「まだって…何かする気だったのか…!」
俺は呆れてザックスの頭を一度殴ると服を投げ付けた
寒いなら服着ろ服
俺を湯たんぽがわりにするな
心臓がいくつあっても足りない
俺は溜息を一つ溢し、キッチンへと立った
俺の日課は朝起きて朝食を作り、ザックスを起こす事
今日はこのバカのせいで余り時間が無い
仕方がないので今日はトーストとコーヒーのみ
こいつが悪いんだ
こいつが
トーストを食べ、コーヒーを飲みながら新聞を開くザックス
…おっさんだ
まぁ毎日の光景だけど、ご飯を食べながら新聞を開くのは止めてほしい
「ザックス」
ふと、名前を呼んでみる
返答は無し
「ザックス!」
少し声を大きくすると、ザックスは新聞から目を離し、こっちを見た
「遅刻」
そう言って俺は時計を指さした
最初のコメントを投稿しよう!