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親に愛される権利くらい、俺にもあるだろ?
寂しいんだ……。
心にぽっかり穴があいてるみたいに。
愛して欲しい。
俺を見て。
俺の事を。
見てよ……。
見てくれよ……。
いらない子なら真っ正面からそう言ってくれていいからさ。
だから……。
俺を見て。
「ほう?悲しんでおるのか、人間」
目の前に……床に届きそうなくらい長い金髪の女性。
「誰……?」
「妾は吸血鬼ぞ」
意味不明な事をいきなり言われた。
吸血鬼?
何?
あいにく俺はオカルトなんて……。
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