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そしていつものように学校について。いつものように授業受けて。ほんといつもとなんにも変わらなかった。ほいでもってお昼がくればいつものメンバーといつものようにご飯をたべる。
「ねぇねぇさとみ。」
「なに?えりな。」
えりなと呼ばれた女は私の親友だ。ピンク縁のメガネをかけた女である。
「やっぱり山本くんかっこいいよねぇ。」
えりなは少し席の離れた場所で数人の男子と、一緒にお弁当を食べている彼を見つめながら、彼女は言う。
「またそれ?いつも言ってるじゃん。たまには違うことを話してみろ。」
こいつは山本くんがかっこいいだのなんだのを1日にしかもわたしにだけに20回近く言ってくる。ちなみに言うが山本くんはそんなにかっこよくはない。つうかAクラスかBクラスかと言えば100人中97人はBだと言うだろう。残りの3人はえりなみたいな奴がいるからである。
「う~ん。じゃあ中国の今の経済と日本のこれからの経済でも語る?。」
「いや、いいです。もう好きなこと勝手に話してください。」
「山本くんいいよね~。」
「はにゃ~ん」と言ってもおかしくないぐらい目がとろけてるこの女。お前の目がおかしいのか、それともメガネがおかしいのか…。私は後者だと思いたい。
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