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「やっぱさびれてんなぁ、ここは……。」
荒尾競馬場の入り口は、そう感じざるをえない外観をしている。
この小説がマンガだったら、「ヒュー」という擬音に枯れ葉が何枚か飛んでる絵を描いて『寂れてますよ』、っていうのを表現したいところだ。
ここで勘違いして欲しくないのは、
『俺は荒尾競馬場を愛している』
ということだ。
俺は嘘が嫌いな人間だからありのままを書いているだけで、心の中では荒尾競馬場をもっといい競馬場にしたいと常日頃考えているのだ。
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