太陽みたいなヒト

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  「…よし。行くか。」 慣れない人ごみの中をしばらく歩くと、目の前に大きな綺麗な校舎が現れた。 パンフレットで見るよりずっとずっと魅力的で、堅くしてきたはずの決意がぐらつくけど (思い出づくり、思い出づくり…!) そう、由香は心の中で繰り返し、気を引き締め、校舎へ入っていった。 体験が始まるまでに時間があり、何人かの他の体験入学生と共に、校舎内の見学となった。 外見だけじゃなくて中も…本当に素敵で、 (入学したら…入学したら…) そんな思いが溢れ続ける。 その度に、はっと気付き、苦笑する。 (ここに来るのは四年後。大学を卒業したら。)
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