自己中兄弟

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僕にとって兄貴たちは 狭い小さな部屋にある窓だったと思える 10歳までの記憶で唯一覚えているのは 四角い部屋に布団とテレビしかない、テレビと言っても同じ映像しか流れていない悲しい場所 そんな場所から救い出してくれた兄貴たちが僕は大好きだった 人としての常識… 一応は教えて貰えた 痛み… 体に叩き込まれた アザが出来るくらいに そんな兄貴たちは今は いない 死んだ訳ではなく それぞれの仕事や学業の為に家にいないだけで たまには帰ってくる たまに……… その「たまに」っという 時間が凄く悲しい 兄貴たちの部屋に兄たちがいないんだから あるべきモノがそこに ないのだから… ⚠注意⚠ 別に僕は「ブラコン」ではない
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