雪国への出張

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 そんな私にとって、あっと いう間に過ぎ去って行く新幹 線からの景色には、安らぎが あるとは決して言えす、辛抱 強く窓の外に目を凝らしてい た私だったが、一時間ほども そうした後、さすがに目が疲 れるのを感じて、外を見るの を止めてしまったのだった。  もうしばらく走ると、懐か しい駅を通り過ぎる。その駅 から私達の母校までは、乗換 え無しで小一時間ほどだ。当 時は各駅停車を乗り継いでき て、最後にここで乗換えをし たものだ。  実は、嬉しい偶然で、本日 訪ねる会社は、その母校から それほど遠くない場所にある のだ。車で一時間ほどの距離 であろうか。近いとも言い難 いが、遠いとも言えない距離 だ。  
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