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良守は真盛に抱かれたまま寝入っている。
正守と利守との再会で新たな記憶をユメに見ていた。
〈兄ちゃん!〉
〈うん?〉
幼い良守が正守を呼んで振り返った。
『!!?』
良守は後ろに誰かいるのかと振り返ってみたが誰もいなかった。
〈あのお兄ちゃん、誰?〉
幼い良守は真っすぐ良守を指差して正守に聞く。
(…え?えぇ!?俺のこと見える…のか!?)
良守は驚き立ち止まって幼い自分と兄を見ていた。
〈あ…ついてきてたんだな。大丈夫、あの子は――だから。〉
〈え!?どういう意味?兄ちゃん。〉
〈――が大きくなったら解るさ。〉
正守はそういうと優しく(幼い)良守の頭を撫でる。
そして呆然としたままの良守に話しかけた。
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