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そしてやって来たのは大きな家が隣に並んだ通り。
良守はあんぐりと口を開けて門を見ていた。
〈――、先に中に行ってて。〉
〈うん!〉
幼い良守は正守と良守を残して先に家の中へ入っていく。
正守は良守の傍へ行って優しく良守の頭を撫でた。
『…っ!』
〈――。中に入るか?〉
そう問いかけてくる正守を良守は見て逆に質問した。
ユメの中の正守はあまり良守と身長は変わらなかった。
『お兄さん、どうして俺が分かるの?さっきまでは…』
〈俺は君の記憶が作り出した人間なんだよ。〉
『俺の記憶が…?』
〈ああそうだ。さっきまでいた子は幼い頃の君さ。〉
正守はそういうと良守の頭から手を離した。
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