鍵となる単語

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「ま、正守お兄さん…!?」 良守は驚いて正守を見上げる。 「自分の名前を思い出せただけでも十分だ。…俺達のことはゆっくり思い出していけばいい。」 そう言って優しい笑みを浮かべる正守に、良守は思った。 (やっぱり…あの記憶(ユメ)の後、仲直りしたんだ。じゃなきゃ…) と。 「そうだよ、良兄!僕待ってるから!」 「有難う…利守…君…」 「それで…お願いしたいことあるって言っていたけど…」 正守はちらりと真盛を見る。 「あ、はい。…優時君を、一度墨村さん宅に泊まらせてほしいと思ってですね。」 それを聞いた利守は顔を輝かせて正守を見る。 「正兄!」 「あぁ。こちらからもお願いしようと思ってたことなんだ。…だから、家に来ていいよ。」 正守はその後を心の中で続けた。 (是非とも来てほしいんだ。) と。
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