生活

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その場はまたやり過ごした。 さぁ上がれ愚かしい凡高凡めのボルテージよ! 俺は今まで学校生活には問題なしで通っているから、もし発覚した場合、正当な言い分、大義名分がなければならない。 やつらが勝手に俺を挑発し、それを相手にしないことに腹を立て、そこでまたキレて襲ってくる… それを正当防衛の名の下に成敗… 完璧なシナリオだ… ただ、今思えば高校生とは思えない幼稚な計画だった… 俺は暇人だったのだろう… やつらは馬鹿だったから俺のシナリオにはまっていった。 気づかないだろう、俺の手のひらで踊らされている事に… そしてついにきた。 古臭いが体育館の裏へ呼び出された。 きっかけは、俺がトイレに行ったとき、煙臭かった… 「クッサ!」と言ったらやつらが個室から「ウザッ、カス消えろ!」 とか言ってきた。 やつらがムカつきそうでありながら、筋の通る言葉を言った。 「トイレは煙を吸う場所じゃぬぇ、なぜ俺が消えなければならない?」 突然ドアがあき、「そういうのマジムカつく、良い子ぶんなやカスが」 と言われた。 かなりキレているようで、個室のドアとか蹴っていた。 計算どおり… あいつらからみたら俺はそうとうムカつくキャラだろう… 俺でもこんなやつムカつくね… あいつら俺を囲んだ。 この展開だとなんだかんだと云々いわれて蹴られたり殴られたりだろうと思った。 俺は待っていた。 俺の中に潜む威張る心は彼らの数十倍だったにちがいない。 散々怒らして返り討ちにすることを考えると興奮した。 思わず息が荒くなった。 あいつらは俺がビビって緊張したと思ったらしく、笑いながら、「ビビってんじゃねーよイモがぁ、俺らに喧嘩うったのてめぇーだろぉが」などと言われた。 そんな言葉はどぉでもいい… さぁ…はやく… 武力行使を… と思ったとき、股間を抑えた先生が「やべ~」と言いながらトイレに入ってきた。 あいつらは俺を囲んでいる、先生たちからの俺のイメージは「おとなしいやつ」で、あいつらのイメージは「不良」だから、普通にイジメられているように見える。 あいつらはきまりが悪そうにトイレを出ていった。 タバコはすでに流されていたから大丈夫だった。 俺はガッカリして、先生は排尿しながら、「なにされていたんだ?」と俺に訪ね、俺は「なんもないから大丈夫です」と言い、トイレを出た。
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