2/3
前へ
/39ページ
次へ
10日くらい練習したら階段は登れるようになった。 最近は力を見られると「キモい」とか言われて嫌になってきた。 だからもぉ手品ってことにした。 階段で人が来たら徒歩にもどしていた。 3階の俺の教室のベランダから落ちて、落ちている途中に2階にいる後輩と目を合わせてビビらす… 俺の密かな目標だったが、あんまり目立つと、学者とかに引っ張りだこにあうと気づいて、そのイタズラも中止した。 特殊な力はとにかくバレないようにする… 人体実験とか、変な宗教信者に「悪魔の降臨」とか言われて襲われたりとか、そういうのがとにかく嫌だった。 本当は自慢したい… なんだかんだで1ヶ月で空が飛べるようになった。 初めて飛べたのは、大雨の日 土手をチャリこいでて後ろから来た車がぶつかってきた。 吹っ飛んだ俺は濁流した川におちそうだった。 俺はそれがすごく嫌だった。 川は凄い激しい流れなうえに、茶色くて底がみえない。 まさに恐怖… そんな川に落ちた日には俺は精神が崩壊し、それ以前に溺れる。 そのとき思い切って上行こうとしたら俺の体は上にぶっ飛んだ。 雨が痛かった。 結構上に行ってそんときゃびびった。 近くにあった24階建てのマンション軽くこしちゃった。 足元はなにもない。 運転手は俺は消えたもんだから川に落ちたと思ったらしく、川を眺めて精神崩壊してた。 俺は彼の背後に着陸し、肩をポンとたたいた。 彼はビックリして俺と反対のほうへ倒れた。 川に落ちた。 流されていった。 さっそく飛行にて救助へ向かった。 彼は飛ぶ俺をみて「…ゴボッ…ゴボゴボ…」という言葉を最後に喋らなくなった。 俺は彼を超能力で川から引き上げ、病院に運んでやった。 みられちゃったから姿をけさなければと、彼の意識が戻らないうちに去った。 しばらくして「雨の日の浮く男」が都市伝説になっていた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加