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10日くらい練習したら階段は登れるようになった。
最近は力を見られると「キモい」とか言われて嫌になってきた。
だからもぉ手品ってことにした。
階段で人が来たら徒歩にもどしていた。
3階の俺の教室のベランダから落ちて、落ちている途中に2階にいる後輩と目を合わせてビビらす…
俺の密かな目標だったが、あんまり目立つと、学者とかに引っ張りだこにあうと気づいて、そのイタズラも中止した。
特殊な力はとにかくバレないようにする…
人体実験とか、変な宗教信者に「悪魔の降臨」とか言われて襲われたりとか、そういうのがとにかく嫌だった。
本当は自慢したい…
なんだかんだで1ヶ月で空が飛べるようになった。
初めて飛べたのは、大雨の日
土手をチャリこいでて後ろから来た車がぶつかってきた。
吹っ飛んだ俺は濁流した川におちそうだった。
俺はそれがすごく嫌だった。
川は凄い激しい流れなうえに、茶色くて底がみえない。
まさに恐怖…
そんな川に落ちた日には俺は精神が崩壊し、それ以前に溺れる。
そのとき思い切って上行こうとしたら俺の体は上にぶっ飛んだ。
雨が痛かった。
結構上に行ってそんときゃびびった。
近くにあった24階建てのマンション軽くこしちゃった。
足元はなにもない。
運転手は俺は消えたもんだから川に落ちたと思ったらしく、川を眺めて精神崩壊してた。
俺は彼の背後に着陸し、肩をポンとたたいた。
彼はビックリして俺と反対のほうへ倒れた。
川に落ちた。
流されていった。
さっそく飛行にて救助へ向かった。
彼は飛ぶ俺をみて「…ゴボッ…ゴボゴボ…」という言葉を最後に喋らなくなった。
俺は彼を超能力で川から引き上げ、病院に運んでやった。
みられちゃったから姿をけさなければと、彼の意識が戻らないうちに去った。
しばらくして「雨の日の浮く男」が都市伝説になっていた。
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