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(青王高校入学式当日)
「唐川さ~ん 何か中学のときに有名だった一年が入ったらしいっすよ」
「名前は?」
「友谷 龍って奴です」
友谷 龍という名前を聞いた唐川はフッと息を吐き
椅子から立ち上がった。
「あいつが入ったのか…
それじゃーこの青ラン
龍に渡さななきゃな」
青ランとは青王高校の
頭が代々受け継いでいる青い学ランの事である
「マジで言ってんのか?」
教室のドアから1人の男が入ってきた。
「脩悟…」
「タイマンも張らずに
いきなり青ランを渡すのか?しかもこの前は中坊だった奴に」
不満そうな顔で脩悟は言った。
「あぁ、あいつは俺より
強いからな」
「お前より強い?」
脩悟はその言葉を疑った。なぜなら唐川は1年の頃
3年20人相手にケンカをし青ランを手にいれた男だからだ。
「信じられないか?」
その言葉から少し間があき。
「それじゃー、俺がその
1年とタイマン張ってやるよ」
「そうか……」
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