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「いってきまぁす!」
彼はいつもと同じように玄関を飛び出し、毎日楽しみにしている学校へ出かけていった。
関山太一は今年で小学6年生。性格はやんちゃ。一般的で健康的な小学生である。
昼休みが終わり、掃除場所の図書室にむかい掃除をはじめた太一はある一冊の本を手にした。
「初めて見る本だな?」
首を傾げながら中をパラパラ見てみた。「夢の世界」という題の本だ。太一は興味を持って先生にこの本を借りた。太一はこの本が全てのはじまりだとはしるよしもない。
家に帰っていつものようにご飯をしっかり食べて、風呂にもはいり寝る準備ができた太一はランドセルの中から例の本を取り出した。「めっちゃ面白そうだし!」といって読みはじめた太一。とてもはまったようだ。ページ数がやけに多く、一日で読むのは難しそうな本だ。
「「夢の異世界シーラウン」っだって。なんかおとぎ話みたいだなぁ夢の中に現れるもう一つの世界かぁ主人公はこの世界の破滅の危機を助けるんだぁ!すっげぇ!!…あれ?最初のページしか書いてない!不良品?」
学校で見たときは確に最後まで書いてあった本。しかし冒頭だけしか書いてなかった。
「もう寝よ!明日先生に言ってやる!」
太一は部屋の電気を消し、ベッドの中で目を閉じた。「…あの本の物語はあなたが創のです…太一…いざ、シーラウンへ…」
この声とともに太一ははっと目を覚ました。そこは見たことのない土地が…。 その時彼はこう思ったのだろう。ここは夢の異世界シーラウンだと…
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