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「篠ノ井、大丈夫か?」
イライラの元凶、葉山の発言に卯月の苛立ちも最高潮。
眉間に皴を寄せ、葉山をシカトする。が、そこでそれを見逃す葉山ではない。
「な、篠ノ井っ!!心配してんだからシカトすんなよなっ!!」
そう怒鳴る葉山。
ウザさMAXである。
ついに卯月もキレた。
「ぴいぴいうるせぇ。誰が心配しろなんて言った?貴様さえここに来なきゃ俺は元気なんだ。話かけるな役立たず。こんな奴よりかは親衛隊の奴らのがよっぽど使える。」
「なっ!?」
卯月の暴言に葉山が目を見開く。
それと正反対に卯月は若干すっきりした顔だ。
やはり言いたいことは溜め込むべきではないな。
そう思いながら書類に再び目を落とす。
「篠ノ井、今の暴言は聞き逃せないな。」
「親衛隊のが使えるとかないっしょー。あんな奴ら。」
「てめぇ、夕夏に謝れよっ!!」
上から順に那月、竜泉、葛城。
3バカトリオ。
もういっそお前ら死んでくれればいいのに。
卯月は苛立ちながらそいつらを睨み口を開いた。
「何故本当のことを言っているのに謝らなければならない?
親衛隊の奴らはこちらが頼めば自分たちの出来る範囲のことは手伝ってくれる。
しかもきちんとこちらが把握しておけば馬鹿なこともしでかさない。
なのにそいつときたらどうだ?
一応仮にも生徒会補佐だというのにずっと喋ってばかりで何か仕事はしたか?
2日間見てたが仕事をしたそぶりはなかった。
親衛隊より使えない役立たずと判断して何か誤りがあるか?」
バッサリ言い捨てるとその場が静まり返った。
「だから生徒会補佐なんか必要ないと言ったんだ。こうなることが目に見えていたからな。お荷物が3人になっただけだろう。いや、駄犬もついてきたから4人か?」
けらけらと笑いながら言う卯月に誰も声をかけることは出来なかった。
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