希望への道

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「飲んでるか?」 「飲んでないわよ!」 ルナはファルナやルシアとは違うテンションのグリムに、少々戸惑っていた。 するとグリムは突然真剣な表情になり、壁にもたれ掛かって口を開いた。 「地上での戦いも大変だったぞ?ま、お前達に比べりゃ楽だっただろうけどな。」 「誰が一番活躍したの?」 「多分ルシアかサナトス。何体くらい倒した?」 グリムがルシアに聞くと、ルシアは腕組みをして考え出した。 「二千体くらいかな?」 「凄っ!」 「倒しすぎだろ!」 「え?そうかな……サナトスさんは私の二倍らしいけど……」 「(……正に死神だ。)」 サナトスの恐ろしいまでの働きぶりに、ルナとグリムはため息をつくしか出来なかった。 するとルシアが突然大きなあくびをして眠そうな目を擦った。 「そろそろ寝ます……おやすみなさい。」 「俺も寝るか。かなり疲れたし!じゃあな!」 二人は眠そうな目をしながら屋上を去っていった。 「皆さん働き者だわ……さて、あいつらと話すかな。」 ルナは一息つくと、話し込んでいるミオ、エリス、ディオの所に移動した。
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