希望への道

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「……全部終わったわね。」 ルナはそう言って空に輝く星を見上げた。 「最初は仇討ちのはずだったのにいつの間にか世界を救っちゃうなんて……人生ってわからないもんだわ。」 「それは私もですよ。」 ルナの言葉にミオは楽しそうに笑い、自分の手を見つめた。 「ジャスティスを抜けてからの私は暇を持て余していました。ですが研究所の一件以来、すごく充実した毎日でしたよ。」 「あんたらしいわね。エリスは?」 ミオの話を聞いたルナがエリスに聞くと、エリスはニコッと笑って口を開いた。 「怖かったけど……皆が優しかったから頑張れた。神とかと戦うなんて思わなかったけど……」 「それはあたし達も同じよ。」 「えぇ、そうですね。」 二人はエリスの言葉に同意して頷き、揃って星空を見上げた。 「……綺麗だよね。こんな当たり前の風景が気持ちいいなんて前は思わなかったわ……」 ルナがそう呟くと、ミオは星空を見たまま口を開いた。
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