881人が本棚に入れています
本棚に追加
「春揶、優哉……?」
石川の声と共に、がちゃり、と寝室のドアが開く音。
違和感は消えない。
「…………おい?」
ベッドサイドまで来て、小さく声をかけられる。
見えているだろうに、本当にいるのか確認するような声色だ。
本当に居るのか、
本当に(生きて)いるのか、?
もしかして、もう俺ここにいないんじゃない?
だからこんなに静かなんだ。
きっとそうだ。
だから俺はシカトを決め込んで優哉に強くしがみついた。
最初のコメントを投稿しよう!