目覚め

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早く眠ろう。 優哉と俺は、まだ別々の個体だから、早くひとつにならなくっちゃいけない。 それなのに、暖かい手は俺の肩を揺さぶった。 「春揶!」 腕を強く引っ張られると、傷が鋭く痛んだ。 「い…ッ!」 「…………悪ィ」 そのままの勢いで石川に抱き上げられる。 優哉から手が離れてしまった。 「や…っ離してよ、石川!」 「駄目だ」    
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