『 トモダチ-① 』

2/4
前へ
/25ページ
次へ
   背中が随分と汚れていて、足に怪我をしていた。 ( 家は何処だい?   怪我の手当てをしなくち   ゃあ。   迷子なのかい?    :   そう、じゃあ   ウチに来るかい? )  チビはしらんぷりをして、細い道に入ろうとした。 だから僕は抱き上げた。 抱き上げたら早速噛まれた。 そのチビは泣きながら噛んだんだ。 左腕からちょっと血が出ていた。 このやろう。 悔しいから、僕は離さなかった。  
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加