いきなりの絶望

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今俺は体育館にいる。 隣のクラスの担任が入学式のことを説明している。 学年主任でもないくせに威張ってるこの教師が俺は大嫌いだった。 説明をしている最中に他の先生が後ろでクラスが書いてある紙を貼っている。 「はい、皆気付いてるかもしれないけど後ろに先生がクラス発表の紙を貼ってくれたので今から10分間以内で自分のクラスを確認して来てください。」 その言葉が終わると同時に、学年全員が一斉に立ち上がる。 俺はまず、親友である山本のいる方へ向かっていく。 「遂に来てしまった……。俺、佐藤と同じクラスじゃなけりゃ学校生活つまんねぇよ」 「そう落ち込むなって。俺だって西崎(にしざき)と違うクラスになったら嫌なんだからよ」 そう、こいつは西崎って奴と付き合っているのである。
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