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瞳
「おはよう」
凛
「おはよう♪」
柔らかい笑みを浮かべ、挨拶を交わす瞳と凛。
凛
「あっれr「瞳先輩!今日から素顔なんスねー!」切原くんv」
そう。
瞳は今日から青川沙羅ではなく、春宮瞳として学校に通う。
そして、言葉を遮られたのに笑顔でテンションMAXな凛。
瞳
「ええ、そうよ」
切原
「そうなんスか~…
凛先輩、今日も可愛いッスv」
凛
「切原くんv」
付き合ってもないのにラブラブな2人を置いて、さっさと学校へ向かっていった。
部室
瞳
「…おはよう」
仁王
「おー春宮。おはようさん。
…桜井はどうしたんじゃ?」
挨拶を交わした仁王は瞳の隣に凛が居ないことに気付いた。
瞳
「妨害にでもしにいってみればどうかしら?仁王くん」
仁王
「何のことじゃ?」
瞳
「好きでしょ?凛のこと。
仁王くんが凛を見るときの目がスッゴく優しいもの」
仁王
「…プリッ…」
図星のようだ。
瞳
「でも仁王くんなら、もう分かっているんじゃないかしら?」
仁王
「お前さんには俺の考えが何でもお見通しみたいじゃの」
少し呆れと驚き混じりの表情で瞳を見つめる仁王は、急に瞳に手を差し出した。
仁王
「お前さんとはいい友達になりそうじゃの」
瞳
「友達ではないわよ。
信友…よ」
信じあえる友達。
あえて瞳はそう言った。
その言葉を聞いた仁王は
「そうじゃの」
とニヤリと笑った。
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