出逢い

7/12
前へ
/106ページ
次へ
時は流れ… 部活をやる放課後に。 瞳 「凛、起きなさい」 瞳が凛をベチベチと叩く音と、凛の唸る声が教室に木霊する。 凛 「むうぅー… やめてけろー」 仁王 「何語じゃ?;;」 瞳の手を押し退けて、再び自分の席で眠ろうとする凛。 丸井 「真田を呼んでくるぜぃ」 凛 「さぁ部活行こーっと」 瞳・仁王 「「恐るべし、真田パワー」」 またもやハモる2人。 そのまま、部活に行く4人。 もちろん、小走り。 瞳 「真田くん、ごめんなさい。 凛が授業中から、ずっと寝てて起こすのに手間取ったの」 部活に行くなり、瞳が真田に、ニッコリ笑いながら言う。 真田 「なぬっ! 桜井ィィ!貴様ぁぁ!」 仁王 「真田、赤也が英語の小テスト、赤点取ったらしいぜよ」 仁王が真田の気を逸らす。 まんまと、それに乗った真田。 丸井 「…流石、コート上の詐欺師」 丸井が小声で呟くと同時に、真田は切原の元へ走って行った。 正確には、鬼の形相をして、光の如く飛んでいった。 切原 「ヽ(;Д;)ノ ウワァァン!! 真田副部長!スミマセン! 仁王先輩のバカヤロー!」 切原の声が聞こえてきて、仁王がククッと喉を鳴らして笑った。 瞳 「非情ね、雅治は。 まぁ面白いからいいけど」 仁王 「瞳のほうが非情ぜよ」 凛 「仁王くん、ありがとう♪ 助かったぁー… …けど切原くん…」 切原の心配をする凛だが、 丸井が凛にこう言った。 丸井 「彼女の為に犠牲になっただけだし、どっちみち点数のこと、真田にバレて殴られていたと思うから、気にすんなよぃ」 凛 「そうだね☆」 切り替えの早いところが凛の良いところでもあるが、今のは切り替えが早すぎだと思うが… 瞳 「ある意味、凛も非情ね」 雅治 「そうじゃの」 .
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

919人が本棚に入れています
本棚に追加