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時は流れ…
部活をやる放課後に。
瞳
「凛、起きなさい」
瞳が凛をベチベチと叩く音と、凛の唸る声が教室に木霊する。
凛
「むうぅー…
やめてけろー」
仁王
「何語じゃ?;;」
瞳の手を押し退けて、再び自分の席で眠ろうとする凛。
丸井
「真田を呼んでくるぜぃ」
凛
「さぁ部活行こーっと」
瞳・仁王
「「恐るべし、真田パワー」」
またもやハモる2人。
そのまま、部活に行く4人。
もちろん、小走り。
瞳
「真田くん、ごめんなさい。
凛が授業中から、ずっと寝てて起こすのに手間取ったの」
部活に行くなり、瞳が真田に、ニッコリ笑いながら言う。
真田
「なぬっ!
桜井ィィ!貴様ぁぁ!」
仁王
「真田、赤也が英語の小テスト、赤点取ったらしいぜよ」
仁王が真田の気を逸らす。
まんまと、それに乗った真田。
丸井
「…流石、コート上の詐欺師」
丸井が小声で呟くと同時に、真田は切原の元へ走って行った。
正確には、鬼の形相をして、光の如く飛んでいった。
切原
「ヽ(;Д;)ノ ウワァァン!!
真田副部長!スミマセン!
仁王先輩のバカヤロー!」
切原の声が聞こえてきて、仁王がククッと喉を鳴らして笑った。
瞳
「非情ね、雅治は。
まぁ面白いからいいけど」
仁王
「瞳のほうが非情ぜよ」
凛
「仁王くん、ありがとう♪
助かったぁー…
…けど切原くん…」
切原の心配をする凛だが、
丸井が凛にこう言った。
丸井
「彼女の為に犠牲になっただけだし、どっちみち点数のこと、真田にバレて殴られていたと思うから、気にすんなよぃ」
凛
「そうだね☆」
切り替えの早いところが凛の良いところでもあるが、今のは切り替えが早すぎだと思うが…
瞳
「ある意味、凛も非情ね」
雅治
「そうじゃの」
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