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柳
「丁度良いところに居たな。」
柳が瞳たちに話しかけてきた。
仁王
「参謀、なんじゃ?」
柳
「今日は春宮と桜井も連れて、精市の見舞いへ行くぞ」
瞳
「"精市"って誰?凛」
凛
「テニス部の部長の幸村精市。
免疫系の原因不明の病に倒れ、金井総合病院に入院中。
中学テニス界では最強にして最悪の"神の子"と言われている。
…ど?あってる?」
瞳に説明を頼まれた凛は、スラスラと説明し、柳を見た。
柳
「ああ、よく知っているな」
凛
「ファンの子から聞いた」
凛はファンの子を通じ、R陣の情報は毎日入手しているので、情報の多さは豊富だ。
丸井
「幸村くんの見舞い行くなら、ケーキ買っていかなきゃな」
丸井がそう言うと、すかさず仁王が丸井に言った。
仁王
「…ケーキって…ブンちゃんが食べたいだけじゃろ」
瞳
「ダメじゃない、丸井くん。
お見舞い品を自分が食べちゃ」
瞳が呆れたように言う。
柳
「部活を早めに切り上げる。
準備をしておいてくれ」
「「うん/イエッサー/プリッ」」
柳が居なくなると…
瞳
(…―――幸村精市、か。
随分懐かしい名前ね)
瞳は1人、そう思った。
仁王
「ほれ、瞳。ボーっとしちょると真田の鉄拳くるぜよ」
瞳
「それは勘弁」
仁王の言葉に、少し顔をしかめて答えると、仁王は笑った。
仁王
「ククッ…お前さんでも、そんな表情するんじゃのう」
凛
「真田くんの鉄拳って聞いたら、誰だってそうなるって」
凛が割り込み、仁王に言う。
丸井も続けて、こう言った。
丸井
「おっ、終わるっぽいぜぃ。
早く行かねぇと、本当に真田の鉄拳受けることになるぜぃ」
丸井の言葉を聞いた途端、4人は早く片付けをしにいった。
恐るべし、真田パワー
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