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仁王と切原に引っ張られた瞳と凛は、病室に入った。
必然的に幸村の顔を見る。
瞳は思わず息を飲んだ。
「ウチのマネージャーかい?
苦労かけるね」
穏やかな笑みを浮かべ、瞳たちを見る彼。
凛
「桜井凛だよ♪
因みに、切原くんの彼女ー☆
よろしくねっ(^∇^)」
さっさと自己紹介した凛。
流れで、何となく自己紹介しなくてはいけない雰囲気にされてしまった瞳は、固まっていた。
仁王
「ほれ、瞳。
自己紹介しんしゃい」
瞳
「春宮瞳。よろしくね」
短く幸村に言う瞳。
仁王はヤレヤレと言った感じ。
幸村
「…春宮瞳…桜井凛…?
………………まさか…」
瞳
「そのまさか」
幸村の呟きを聞いた瞳が、幸村に言った。
凛
「シングルス世界1位の春宮瞳、ダブルス世界1位の桜井凛」
真田
「見事にラブゲームで
春宮に負けてしまった」
真田がそう言うと、幸村が目を細めながら、真田を見る。
幸村
「へぇ…負けたんだ?
フフフ…フフフフフ」
凛
「Σ怖っ!!」
切原
「Σ凛先輩っ!!ソレを言っちゃダメっすよ」
思わず本音を漏らした凛の口を、切原が慌てて塞ぐ。
幸村
「フフ…桜井さん?赤也?
覚悟は出来てるよね」
凛・切原
「ΣΣ?!
……ギャァァァ!!」
凛は初対面なのに、切原と仲良く逝きましたとさ♪
仁王
「………瞳………
なんで止めなかったんじゃ?」
瞳
「見てて面白いし、巻き添えを食らうのは遠慮したいもの」
仁王の質問にフフッと笑いながら答えた瞳は、幸村を見た。
瞳
「幸村くん、面白いわね」
幸村
「それほどでも。
春宮さんは冷静だね」
瞳
「冷静じゃないよ。
楽しんでるだけだよ」
フフッと笑いあう2人。
丸井
「幸村くん、
ケーキ食ってもいい??」
幸村
「いいよ」
幸村の言葉で笑顔になる丸井。
それを微笑みながら見る幸村。
幸村をジッと見つめる瞳。
瞳の視線に気づいた幸村が、瞳のほうを見る。
幸村
「俺の顔に何か付いてる?」
瞳
「目と鼻と口と眉毛と睫が」
幸村
「その通りだけど、ちょっと意味が違うと思うよ」
真面目に答えた瞳。
幸村が穏やかにツッコム。
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