確かな出現

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―ザワザワ… 「凛、煩いんだけど」 無表情で呟いたのは春宮瞳……いや、青川沙羅。 呟かれたのは私、桜井凛。 「…仕方ないよ~! だって今の時間は…」 チラッと窓から外を見る。 そこには… 沙羅 「…かの有名な男子テニス部の朝練が終わる時間だからかしら?」 「…うん;;」 そう。今の時間はテニス部の朝練終了時間と言うこともあり、特に騒がしい時間。 「あっ♪切原くん」 沙羅 「先生来るから席着きなさい」 沙羅にシカトされたw まぁ席前なんだけどね。 そして、3Bの教室が騒がしくなってきたと思えば、黄色い歓声(沙羅曰わく奇声)が起こる。 そこに居たのは… …仁王雅治と丸井ブン太… よりによって、私と沙羅の隣。 もっとも、沙羅は授業に出ないから、話すことはない。 私は話すけどね。丸井くんと。 因みに一番後ろが沙羅。 後ろから二番目が私! 丸井 「おはよー桜井」 「おはよー丸井くん」 丸井くんが声をかけてきた。 仁王くんも一緒に、 「おはようさん」 と言ってきたから私も言う。 .
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