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僕の手を引く彼女は本当に嬉しそうだ。
何が本当に嬉しいんだか……
僕なんかと一緒に居たっていいことないよ?僕は破壊が好きだから。
危険思想家?異端者?
お褒めの言葉をありがとう。
でもこれが僕。
それ以外でもましてやそれ以上でもない。
まぁ結局は人じゃないからいいんだけど…
「さぁ見てください!」
彼女がつれてきたのは、高い高台に、街が一望できる場所。
普通の人には綺麗に見えるんじゃないのかな?
でも僕は今。
此れを火の海にしたくて仕方がない。
こんな街嫌いだ。だって結局人が作ったものだから。
でも一応…人の可能性を見出だす力には感心する。
本当に人って摩訶不思議だよね。
街を静かにみていたら、背後から鋭い視線を感じた。
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