梅雨

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「やぁこんにちは」 今日は久しぶりに人がこの村に来た 綺麗な顔に、白い朱みのかかった綺麗な着物。にこやかに笑っているんだけど…… 僕はどうにもその顔が腑に落ちなかった 「お兄さんこの村になんのよう?」 「……いや用という用はないかな。 只劇を御披露目にね」 「劇?」 劇ってなんだろう? 「おや、君劇を知らないのかい?」 僕は素直に頷いた だって知らないのは本当だし。 「そうか、じゃぁ此処で………は無理だね……」 雨の中で劇を開くのは無理らしい 僕はもう雨なんて慣れたけど
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