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何時から入れられてたなんて知らない。
物心ついた頃にはもうここにいた。
牢の真ん中に貼られた呪符。
一体なんの効力があるのだろう?
そして僕は一体?
僕は不思議な事に……お腹が減らない。
其が一番に異質な理由。
人にもあったことないし人なんて者知らなかった。
僕はただこの地獄の牢獄から見える景色を眺めるだけ。
不自由極まりないよ。
でもこうして雪が降り積もる。
やむときなんて知らない。
ましてや僕は…雪以外の天気を知らないんだ。
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