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「どうしよう。これじゃあ、悪目立ちする。最初から目立ちたくないのにな」
また一人で呟くと、一瞬自転車を漕ぐ足に力を入れるが、また元の漕ぎ方に戻る。
その時、前方に桜並木の少し途切れている場所が見えた。大輔の今いる位置からは、『桜の木の間隔が大分開いているな』程度にしか分からない差だが、そこには確かに空間があった。
大輔が進むにつれその空間は広くなっていき、大輔がその空間の前に着いた時には縦2メートル、横1メ-トル空間が現れていた。
そこには古いほこらが、忘れ去られたようにあった。
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