桜並木

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「こんな所にほこらがあったんだ……」 大輔は驚いて、思わず自転車を止めた。 古いほこらは、古いながらも決して朽ちているという様子ではなく、手入れだけは行き届いていた。しかし、ほこらの存在そのものは忘れ去られたように大輔には見えた。 その時大輔は何とも言い難いような、それでいてよく知っているような感覚を覚えた。
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