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だが大輔はそのまま何をするでもなく、何となくほこらの方に近づいていくと膝をついて座った。
ほこらのある空間は、入り口の狭さからは思いもよらない程奥行きと高さがある。
周りを見渡した後、しばらくほこらを見つめると立ち上がった。
「今は何気なく立ち寄っただけですので、お供えできるような物は何も持っていません。なので、お願いもしません。また後で、きちんとした物を持って参ります」
大輔はそう言うと、今度こそ学校に向かって急いだ。
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