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「後、私の事は火織って呼んでいいから。そのかわり、君の事を翼って呼ぶから。」
「ああ、そうさせてもらうよ。」
「んじゃ、本題にいくわよ。まず、翼は魔装やギルドなどの言葉を知らないし見たことが無いと言っていた。これだけでも充分なんだけど、最初会った時に翼からは【魔力】を感じられなかった。一般人なら別に変な話しじゃないけど、最初翼に私は何て言ってた?」
「ええっと……ギルド特別指定区域だから入るなだったっけ?」
「まあ、だいたいそうね。本来此処は一般人は入れないの。さっき見たいな魔獣が出てくるからね。でも翼は此処にいる。」
「だから俺はパラレルワールドへ来た…と。」
「そうね。まあ私の憶測だから何とも言えないけど、魔術が使われているこの世界では決して不可能な話しじゃないし。」
「なあ、だったらさ、この世界にも俺って存在するよな?そいつに会ってみるってのは?」
「そうね…だったらギルドへ行って探してみる?多分そこなら一番探しやすいしね。じゃ、この山を出ましょうか。」
「下山するのか?しかし此処が何処かわからないと。」
「大丈夫よ。飛んで行くのよ。」
火織はさも当然のように言ってきた。
「フゥ………やれやれだぜ。」
「ムカッ!見てなさい!」
そういうと火織はドラゴン〇ールでの気を溜めるように構えて、本当にオーラ的な何かを放出して宙に浮いた。
「オオ!?スゲぇ!」
「フフン、どーよ。」
火織は空中で浮いたまま、腕組みをして自慢げに言ってきた。
「見えた!」
「何処見てんのよ!」
5分後、俺には目も当てられ無いくらい顔が晴れ上がってしまっていた。ちなみに火織のパンツはちょ、おま何をす(ry。
「そ、それじゃあ、私が翼を背負って飛んで行くから背中へ乗って」
火織はわざわざ降りて来てくれて俺をおぶってくれた。
「それじゃ、出発!」
ギュン!
まさにそんな効果音が聞こえそうなくらい速く飛んでいった。
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