夏休み

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「そーいう時ちゃんはどーなんだよ。成績」 秀樹の膨れっ面に時風はニヤリと笑いながら通信簿を秀樹の方へと放り投げた。 「見たらわかるよ」 「よし!絶対俺より少し下だろう」 秀樹は通信簿を拾い上げ凝視したまま固まる。 「時ちゃん!お前、天才少年じゃん!!」 そう大声で叫びながら拍手する秀樹の手から時風は通信簿を奪い取った。 「大げさだな…。3未満がないだけだろ。5だって1つしかないのに」 「俺にしたら天才なんだよ。っくそ~これじゃ時ちゃんに負けっぱなしになるな~」 「だってお前!体育しか出来ないもんなっ」 爆笑する時風の背中を秀樹が叩く。 「コレコレ。俺が体育バカのような言い方はおやめなさい」 「だって、体育バカじゃん」
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