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「逆に言えば昔ここで殺人があったってことだよな」
風真がボソリと呟いたが、4人はその言葉を聞き逃さなかった。
「不気味だな」
「でも、幽霊が出るわけでもないし、殺人が起きるわけでもないんやから。いいんとちゃう?」
「そうそう。翔太の言うとおり。無料で泊まるんだから贅沢言うなよ。しかも、秀樹。変な顔しすぎ」
春也が苦笑いしながら秀樹を指差す。
「え!?俺そんなに変な顔してた!?」
「もともと変な顔だけどな」
時風は手をヒラヒラさせながら2階への階段をあがる。
「時ちゃん相変わらず酷い…」
秀樹もそのあとに続く。
「なんか、ミステリーハウスみたいで楽しいなっ」
「風真さん…」
翔太が呆れた声を出しながらみんなのあとを追った。
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