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私が何も言わなかったからか
彼女は慌てて
「あ、アタシ、怪しい者じゃないよ?天崎麗って言います。この近くの高校に通ってるんだけど…。」
(いや、十分怪しいけど…。)
と思う私を知らず
アマサキレイと名乗った
彼女は続けた。
「正直、こんな天気のいい日に学校なんて行くのもったいないと思うんだよね。けど一人でどこか行くのもなんか寂しいし、
ちょっとさ、これから付き合ってくれないかな?」
あまりにも突然で
想像だにしていなかった
誘いだった。
まず私たちは今初めて
会った赤の他人のはずで
二人で一緒にどこかに行く
とか
そういう関係ではないはずだ。
それに今は
学校に行く途中なのであって
少なくとも私からしたら
いい天気だから
という理由は学校を
行かなくてもいい理由には
ならないのである。
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