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――寒い。
少年は我に返った。
――ここはどこだろう?
辺りを見渡すと
大量に雪が降っていた。
――なんで僕はここにいるんだろう?
少年はそう自分に
問いかけていると手の中で
何かが動いたような気がした。
――ん?
そこには体中に少し雪が積もっている少女がいた。
――だっ大丈夫!?
問いかけても
返事は帰ってこない。
――この子が危ない!!
そう思った少年は
少女の体に積もっていた
雪を払いのけ、少女を
抱き抱えてから歩き出した。
歩くこと数分
少年達は住宅街に出た。
あいにく人はいない。
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