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振り向いた。 誰かが、呼んだ気がしたからだ。 駐車場には、他に誰も居ない。街灯が仄かな灯りをともして居るだけだった。 私は、車に近づきキーを取り出した。 (寒い…) 雪が降り出しそうな空だ。 ドアに手をかけて車に乗り込もうとした、その時… もう一度、誰が私を呼んだ。 『ルナ!』 その声は、アイツだった。 私は、今度は振り向かずに、目を閉じた。
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