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サスケは、森の奥の秘密の場所に行く事にした。
それは洞窟で、大人も楽々と通れる位に大きいが、周りの草木に隠されるように存在していた。
そのため、少し見た位では洞窟がある事にも、気付かないだろう。
実際、この洞窟を偶然見つけたサスケ以外、孤児院の子供達は存在すら知らない。
大人達が知っているかどうかサスケには分からないが、森の奥に来る者は薬草を取りにくる幼い子供達か、時折鳥や小動物等を狩りにくる年上の子供達だけである。
恐らく、知っている者はいないだろうと、サスケは思っていた。
だがサスケは、この洞窟の全てを知らない。
洞窟内は、太陽の光でさえ届かない程深く、奥に行き過ぎると一面の闇で、歩く事でさえ困難を極めた。
しかし、行き過ぎなければ、そこはサスケにとって絶好の秘密基地である。
それに、サスケがいける範囲にも薬草が山程あり、この秘密基地のお陰でサスケは、子供達一の薬草取りの名人と言われてきた。
今回もサスケは洞窟に、薬草を取りにきたのだ。
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