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数十分後、サスケの袋には溢れんばかりに薬草が入っていた。
「……これくらいでいいかな」
そう呟き、サスケは仲間の所へ戻ろうと、出口に意識を向ける。
すると、微かに物音が聞こえた。
普通の人には聞こえなかったかも知れない程の小さな音だったが、小さい頃から鍛えられてきたサスケの耳には、何とかその音を捉えたのだ。
サスケは、足音を忍ばせて岩影に隠れ、そこから出口の方を盗み見たが、何も見えない。
が、そこに一瞬で黒い影が飛び込んできた!
その黒い影は、サスケに見られている事に気付いてないようで、急ぎ足で歩いている。
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