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「ちょ、ちょっと待っててください」
慌ててタオルを抱えて戻って来た彼。
最初は文句の一つでも、
と思っていたけれど、
ひたすら恐縮して謝り続ける彼が
だんだんかわいそうに思えてきて・・・。
「いいですよ、もう。私もちゃんと前見てなかったわけだし」
と言うと、彼はようやく顔を上げた。
その表情がまるで・・・
迷子の子犬のようで。
学生のアルバイトだろうなあ・・・
なんて思っていたら、
かわいそうになってきてしまった。
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