本(ウソ)から出た空想(マコト)

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『ありがとうごさいましたー!』 二人はコンビニでの買い物を終え、ビニール袋を手に携え出てきた 「よし、では公園へと行くか」 「うん、そうだね」 薫と長谷川はさっき学校から帰って来たみたいに横一列になりながら公園へと向かう そして公園に着き、 「おっ!誰もいないね!」 長谷川は公園を見渡しながら嬉しそうに言う 長谷川の言う通り公園には誰もおらず、しんと静まり返っていた 「時間が時間だしな。流石に小学生も帰ってるんじゃないか?」 薫の言う通り時刻はもう夕刻を回ってしまい、空はうっすらと夕焼け空から夜空へと変わりつつある 薫は近くのベンチへと寄り、袋をベンチに置きながら座る 長谷川も薫と同じベンチ、薫の隣に袋を下ろしながら座る 「なんか地味に長かったね。この状況になるまで」 「確かにな」 長谷川は袋の中から紙パックのジュースを取り出す 「長谷川はよくレモンティー飲むよな?」 「うん、大好きだしね」 「そうだったのか…しかし、おかしいな」 薫のその言葉聞くとストローをつけようとしといた唇を止める 「長谷川この前自分はレモンティーじゃなくてミルクのティーの方が好きだって聞いたんだが…?」 「!?な、なんかの勘違いじゃないの?」 「そうだよな、うん」 二人を、春に吹くとは思えない冷たい風がそっと吹く
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