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それを聞いていた彼女はいきなり喜びだした。
「ほんと!?ヤッター!!私も3組だよ!」
彼女の言葉で俺の小さな望みなんてどうでもいいと思った。
理由…俺は彼女に片想いをしているから。
同じクラスになった今年、必ずこの想いを伝えてやる!
って、え?
なんか俺の手に柔らかいのが…
手に視線をやると、彼女が俺の手を小さな両手で握り締めていた。
えぇぇぇぇ!?
「よろしくね、貴大君!」
っと、また100点満点の笑顔。
カァァァ…
俺の恥ずかしさは最高潮まで達し、顔は一瞬のうちに真っ赤になった。
それに耐えきれず、中川の手を振り払って教室へ走った。
「え!?貴大君!?」
困惑する彼女そっちのけで走り続けた。
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