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「少々、侮ってしまったね。
王と本家があれ程とは思わなかった。」
さして驚く様子もなく反対にクスッと笑う。
「さてと…」
少年は踵を返すと男の前に立つ。
「ふふ…もう、失敗は許されないよ?判ってるよね」
少年の声に男はビクッとした。
「御意に御座います。我が君…」
「イイコだね。素直な子は好きさ♪」
少年はクスクス笑って男を見下した。
男達が瞬時に姿を消すと、少年は楽しそうにステップを踏む。
「あはは♪長かったけど遂に始まるんだ!
…全てが狂い出す!!!」
狂気的な笑みを浮かべる少年は金色の月を見上げた。
うっすらと月に影が出来ている。
それが意味するのが何なのかは誰も知るはずがなかった。
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