災い

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その夜 俺は変な夢を見た。 何か温かい気持ちと暗い気持が混じり合う夢 よくは覚えていないが不思議な気持ちになる夢だった。 朝、目が覚めるとベッドごとに別の部屋に移された。 そこで渋みのかかった声に話しかけられた。 「光輝くん・・・だったね。」 「あ、はい。」 突然話し掛けられたので、戸惑いながら返事をする。 「君は目が見えるようになりたいとは思わないか?」 「え・・・?」 突然のことに頭が働かない。 今まで、闇の中にいるのが当たり前だと思っていた俺には、声の主が言っている意味がよく理解出来なかった。 「この目が見るようになるんですか?」 「・・・あぁ。 方法はひとつだけだけどね。」
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