災い

5/8
前へ
/13ページ
次へ
俺は何か大事なことを忘れているような・・・ 「あ!!母さん!母さんは無事だったんですか?」 「・・・・・。 無事ですよ。別の部屋でぐっすり休まれてます。」 「そうですか。」 ほっと肩をなでおろし、再び横になった。 何も見えない俺は、このとき部屋にいた人間がどんな人間で、どんな顔をしているのか自分の想像でしかわからない。 言われるままを鵜呑みにして、安心しきっていた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

468人が本棚に入れています
本棚に追加