第二章

5/6
前へ
/96ページ
次へ
「君は妖怪?」 気になったことを質問する虹。 「妖怪とは少し違います。」 「違うのか…」 「橙は妖獣よ。」 「妖獣?」 「妖怪の一種ですよ。」 「よくわからない…」 「同じようなものよ。」 家に向かいながら話す三人。 「ここが…俺の新しい家…」 「お帰りなさい、虹。」 「え?」 「虹さんお帰りなさい!」 「え…あ~…ただいま?」 「それでいいのよ。それじゃあ私は寝るわ。」 紫はスキマの中へと入っていった。 「……」 「………この家って紫さんと、橙さんだけ?」 沈黙に堪えられなくなり、虹が質問した。 「呼び捨てでいいですよ。あとこの家にはあと一人いますよ。」 「あと一人…」 「今はお買い物に行っています。」 すると、玄関の扉が開いた。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加